★夜,闻起来很香★

秋天的夜晚,躲在墙角盛开的白色小花……让夜,闻起来很香

2007年12月26日星期三

十三夜 上(二)

十三夜

樋口一葉

(二)

外なるはおほゝと笑ふて、お父樣(とつさん)私で御座んすといかにも可愛き聲、や、誰れだ、誰れであつたと障子を引明けて、ほうお關か、何だな其樣な處に立つて居て、何うして又此おそくに出かけて來た、車もなし、女中も連れずか、やれ/\ま早く中へ這入れ、さあ這入れ、何うも不意に驚かされたやうでまご/\するわな、格子は閉めずとも宜い、私(わ)しが閉める、兎も角も奧が好い、ずつとお月樣のさす方へ、さ、蒲團へ乘れ、蒲團へ、何うも疊が汚ないので大屋に言つては置いたが職人の都合があると言ふてな、遠慮も何も入らない着物がたまらぬから夫れを敷ひて呉れ、やれ/\何うして此遲くに出て來たお宅(うち)では皆お變りもなしかと例(いつ)に替らずもてはやさるれば、針の席(むしろ)にのる樣にて奧さま扱かひ情なくじつと涕を呑込んで、はい誰れも時候の障りも御座りませぬ、私は申譯のない御無沙汰して居りましたが貴君もお母樣(つかさん)も御機嫌よくいらつしやりますかと問へば、いや最う私は嚏(くさみ)一つせぬ位、お袋は時たま例の血の道と言ふ奴を始めるがの、夫れも蒲團かぶつて半日も居ればけろ/\とする病だから子細はなしさと元氣よく呵々(から/\)と笑ふに、亥之(ゐの)さんが見えませぬが今晩は何處へか參りましたか、彼の子も替らず勉強で御座んすかと問へば、母親はほた/\として茶を進めながら、亥之は今しがた夜學に出て行ました、あれもお前お蔭さまで此間は昇給させて頂いたし、課長樣が可愛がつて下さるので何れ位心丈夫であらう、是れと言ふも矢張原田さんの縁引(えん)が有るからだとて宅では毎日いひ暮して居ます、お前に如才は有るまいけれど此後とも原田さんの御機嫌の好いやうに、亥之は彼の通り口の重い質だし何れお目に懸つてもあつけない御挨拶よりほか出來まいと思はれるから、何分ともお前が中に立つて私どもの心が通じるやう、亥之が行末をもお頼み申て置てお呉れ、ほんに替り目で陽氣が惡いけれど太郎さんは何時も惡戲(おいた)をして居ますか、何故に今夜は連れてお出でない、お祖父さんも戀しがつてお出なされた物をと言はれて、又今更にうら悲しく、連れて來やうと思ひましたけれど彼の子は宵まどひで最う疾うに寐ましたから其まゝ置いて參りました、本當に惡戲ばかりつのりまして聞わけとては少しもなく、外へ出れば跡を追ひまするし、家内(うち)に居れば私の傍ばつかり覘ふて、ほんに/\手が懸つて成ませぬ、何故彼樣で御座りませうと言ひかけて思ひ出しの涙むねの中に漲るやうに、思ひ切つて置いては來たれど今頃は目を覺して母さん母さんと婢女(をんな)どもを迷惑がらせ、煎餅(おせん)やおこしの哆(たら)しも利かで、皆々手を引いて鬼に喰はすと威(おど)かしてゞも居やう、あゝ可愛さうな事をと聲たてゝも泣きたきを、さしも兩親(ふたおや)の機嫌よげなるに言ひ出かねて、烟にまぎらす烟草二三服、空咳こん/\として涙を襦袢の袖にかくしぬ。

译:萧萧

(二)

“谁?”从里边传出爹的一声吆喝。他以为是过路的野孩子在淘气。她吃吃地笑着,娇声回答:“爹,是我。”

“呀,是谁,谁呀?”老爹拉开纸门。“嗬!原来是阿关。干吗站着,干吗来得这么晚?没有坐车,也不带一个女佣人。好啦,好啦,快进来吧。你来得太突然,叫老爹都发了慌啦。别管格子门,我来关,进屋去,坐到有月光的地方去!来,坐在垫上,坐在坐垫上呀,铺席太脏了,我已经告诉房东换个新的,听说铺席匠没有空。别客气啦,不坐座垫会弄脏衣裳呢!唉!干吗来得这么晚,家里都平安吗?”

爹和平常一样高高兴兴地款待闺女。他依旧把阿关当夫人看待。阿关如坐针毡,拼命忍着眼泪道:“是,虽然气候不好,却托您的福,全家大小都平安。这么久没来瞧您,实在太对不起了。您和娘都很好吗?”

“咽,我嘛,连一个喷嚏都没打过。你娘有时候还发作月经痛什么的,不过盖上被子躺上半天就又跟没事儿一样,所以没什么大不了的。”爹说完哈哈大笑。

“今天晚上怎么不见亥之呢,他上哪儿去了,那孩子还那样用功吗?”阿关问道。

老娘满脸笑容,一面斟茶一面说:“亥之刚才上夜校去了。那孩子也多亏你帮忙,前些天还加了薪,科长先生也喜欢他,真叫我放心不少了。这都是原田先生的面子,你爹每天不离嘴地感谢着呢。你是个伶俐人,不用我多嘴,不过今后也设法讨原田先生的欢喜吧。亥之那孩子不会说话,见了原田先生也不过是结结巴巴地打个招呼罢了,所以你在当中替我们转达谢意,拜托他关照一下亥之的前途才好。现在进秋天了,气候不怎么好,太郎还淘气吗?今天晚上为什么没把他带来,爷爷正想他呢。”

阿关听着心里一阵难过,回答道:“本来想把他带来,因为那孩子有早睡夜醒的毛病,我来的时候早就睡着了,所以这回没有带来。真是的,越来越淘气,压根儿不听我的话。我要出门他就追我,我在家里他就缠我,实在太费事。他怎么那样不懂事呢?”

阿关说到这里不由得心中难过起来,心想:虽然把心一横,把他丢在家里走出来,这时候恐怕他睡醒了,“娘,娘”地吵着,麻烦着那些女佣人,也许连饼干、米糕都不要,女佣人拉着他的小手吓唬他要去喂鬼什么的吧?嗳,多可怜!——想到这里,她恨不得大声哭出来,但一看到双亲高兴的脸又不敢说出心里的悲哀,接连啄了两三口烟,装作呛了嗓子的样子,“吭,吭”地咳了几声,悄悄地用衣袖擦眼泪。

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